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2010年2月

2010年2月25日 (木)

「情報モラル指導者養成研修」3日目

1002251 研修最終日。本日は,昨日のワークショップで各グループが吟味した研修内容を,実際にどのように現場で行うか,寸劇を使っての発表会がまず行われた。小・中・高・特別支援・行政それぞれの立場で,何ができるか,どの教材を使えるか,どのように進めるかについての提案がなされ,大変おもしろかった。ポイントをまとめると以下のようになるだろう。

【小学校 → 校内研修についての提案】
学級担任制の利点を生かし,どの教科等でもできそうだという共通意識を先生方に持たせることが大切だという考え方に共感した。全ての分類を扱うのが理想だが,「まずはやってみよう」が大切なので,各学校の実態に応じて,重点的に取り上げる内容を決めるのも一つの方法であろう。

【中学校 → 保護者対象研修についての提案】
効果的な時期に行う必要がある,また,疑似体験を取り入れると効果的であるという発表だった。PTA総会等で取り入れるには,参加率が問題になり,全ての保護者に対して研修を行うためには何らかの工夫が必要であるだろう。今回参加された中学校の先生方は,全グループが保護者対象研修を企画した。連携という意味では大きな意味を持つのだが,校内研修案が1つも出されなかったのが(たまたまであろうが)他校種との違いである。小学校と違い,教科担任制である中学校では,教師一人一人が授業の中に情報モラル教育を取り入れるのにまだまだ越えなければならないハードルがあるのかもしれない。

【高等学校 → 校内研修についての提案】
先生方に,高校生のケータイに関する実態を知らせ,情報モラル教材を使った指導の必要性とその使い方について研修するという内容であった。教科担任制である高等学校の先生方が,教科情報以外の教科等でも指導が必要であるという考えを持っていることがとてもうれしかった。

【特別支援学校 → 校内研修についての提案】
危機意識の低い先生方に,著作権や個人情報の扱い方等の意識を高めてもらおうという意図での発表であった。特別支援学校は,小・中・高それぞれの校種から先生方が集まってくることがほとんどだろう。校種の枠を超えて情報交換がなされ,学校全体としての方向性が見いだされるとすばらしいと思う。特別支援学校は,それが可能な学校であろう。

【教育庁・研修センター・教育委員会 → 教員対象研修についての提案】
東北六県すべてが,県内教育事務所や学校に訪問しての出前研修を企画していた。希望研修としてセンターに集めて行う研修も継続するが,情報モラル教育に関しては校種・教科に関係なく全員に取り組んでもらう必要があるものである。したがって,悉皆研修として,指導主事が出向き,管理職や情報担当を通して県内の先生方一人一人に広めていきたい。情報担当の先生には,各校で研修を行ってもらうための資料が必要だろう。宮城県も含め,すでに何県かは進め方の台本や資料をまとめたパッケージを用意している。それをいかに広め,共有していくか,県の枠を超えた連携が必要な時代だろう。。。

1002252 最後のセッション10は,課題解決方法に関する討議である。今回,他県の先生方と話し合って分かったことは,みんな同じ方向を向いているということ。違いは,情報モラルを子どもたちに身に付けさせるための手立てや視点だけである。ということは,複数の県が持っているいわゆる『パーツ』を組み合わせれば,より効果的な研修や授業を工夫できるということになる。

予定になかったことだが,宮城県教育研修センターが取り組んでいる情報モラル教育の考え方とその成果物について,発表する時間をいただけた。「教科等に情報モラルの視点を取り込む」ことの意味と,校内研修や保護者研修の重要性を伝えられたものと思っている。充実した3日間であった。

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2010年2月24日 (水)

「情報モラル指導者養成研修」2日目

1002242 本日のセッションは5つ。まずは,情報モラル教育を学ぶための,教員研修用教材を紹介された。また,「ちょっと待ってケータイ」や「ネット社会の歩き方」など,おなじみの情報モラルコンテンツも紹介された。

青森県さんの取り組みも紹介されたが,おもしろかったのがネット上のいじめに対応するための指導内容表。一見すると普通のカリキュラム表なのだが,縦軸に緊急性を表しているのだ。一年間,情報モラル教育に携わってきたが,緊急性については「今必要」と「今後のために」に二分するのにとどまり,それを表に取り込むという発想はなかった。

午後は,千葉県の中学校の先生に,各教科・道徳等での指導方法について講義をいただいた。特に,具体的な実践例は,まさに「考えさせる活動」となっており,学習指導要領総則の解説に書かれている学習活動が具体的にイメージできるものであった。
また,研修カリキュラムを設計する上で,「日常のモラルと情報モラルの違い」等の押さえておきたいことを確認した。

2日目最後のセッションはワークショップ。我々のグループは,東北各県から集まった指導主事7名である。みやぎの情報モラル総合サイト(2010年3月公開予定)の,「みやぎ・情報モラル教育実践パッケージ」は,各都道府県のセンター指導主事のみなさんに高評価をいただくことができた。残念ながら明日のステージ発表はかなわないが,データを持ち帰って各センターで話題にしていただけるとのこと。ありがたいことである。

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2010年2月23日 (火)

「情報モラル指導者養成研修」1日目

(財)コンピュータ教育開発センターが,平成21年度文部科学省委託事業として受託した「学校における情報モラル等教育の推進事業(指導者養成事業)」として,全国7地域で『情報モラル指導者養成研修』が開催されている。それに参加するため,青森市にお邪魔した。盛岡~八戸~青森と乗り継いで約3時間。車窓から見える陸奥湾に感動・・・。

研修は,文科省教科調査官の話から始まった。学習指導要領の解説が主だったが,「情報モラルに関する課題解決の答えは過去にさかのぼっても存在しない」「今起きていることに対処することと,今後トラブルに巻き込まれない子どもを育てることと,2つを明確に分けて指導しなければならない」という2点に納得。
2人目は,鳴門教育大学の藤村准教授。主に,情報モラル教育の基本理念や,実際に起きている事例の紹介であった。

100223 お二人の話は,この1年間,専門研究の先生方と話し合ってきたこととぴったり一致していた。情報教育グループがやってきたことは間違っていなかった・・・ということを再確認できた点で,うれしい1日となった。改めて,膨大な資料を読み込み,論文を仕上げ,成果物としてまとめた4名の先生方に敬意を表したい。
研修後,青森駅から雪道を歩いて夕方の旅客船ターミナルへ。ライトアップされた青森ベイブリッジがとてもきれいだった。

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2010年2月 5日 (金)

ヒヨドリ

昨夜から今朝にかけて,また数センチの積雪があった。何とか職場にたどり着き,コーヒーを飲みながら外を眺めていると,雪景色に朝日がまぶしく,青空は澄んでいる。定点観測地には,朝からシジュウカラ,キジバト,ジョウビタキのメスがやってきた。今日はにぎやかになりそうだ。

100205 バードテーブルの今日のお客様はヒヨドリ。気が強いので,こいつがやってくると他の鳥はみんな逃げてしまう。本来は山地の林で繁殖していたが,1970年ごろから関東方面を中心に市街地でも繁殖するようになった。今では,全国の住宅街や公園の樹上で繁殖するものも珍しくない。ヒヨドリが市街地に進出してきた理由は,環境破壊や個体数の増加などいろいろ言われているが,本当の理由はまだ明らかにされていないのである。

ヒヨドリはけっこう何でも食べる。糖分を好むためか,花の蜜を吸ったり,ミカンやリンゴなど果物の半切れを置いておくとすぐにやって来たりする。かと思えば,昆虫やカエル,小さなトカゲまでいろいろなものを食べてしまう。アブラゼミを食べているのを見たことがあるが,細いくちばしからはとても想像できない荒々しさであった。

世界的に見ると分布がほぼ日本国内に限られているため,日本を訪れる海外のバードウォッチャーにとってはぜひ観察したい野鳥のひとつになっているらしい。

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2010年2月 2日 (火)

ツグミ

100202 「初積雪 東京都心で1センチ 交通機関に乱れも」と報じられた日。仙台でも数センチの積雪があった。雪が降った翌日は,食べ物を探すお客さんが職場のバードテーブルに来るビッグチャンス。案の定,地上にいることが多いツグミがやってきた。

このツグミ。ほとんど鳴く様子が見られない生態から,「口をつぐむ」の意で「ツグミ」と名づけられたとこのこと。地鳴きの「クワックワッ」という声はよく聞くが,実は私もさえずりを聞いたことがない。

初夏の山でよく声がするヒタキ科の鳥は,金属質のキンキンした声というイメージがある。しかし,クロツグミにしろ,イソヒヨドリにしろ,ツグミ科に属する鳥のさえずりは,ヒタキ科の声質とはまるで違う。どこまでもよく響くという点では共通するが,どちらかというとほがらかでふくよかなイメージの声である。ネットで調べてみると,ツグミのさえずりは,「木管楽器のようなふくらみのあるやわらかい声」と評されている。いつか聞いてみたいものである・・・。

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